青いポストの話

速達専用の『青いポスト』

このレトロな青いポストのビジュアルが、風情が、好きです。

 

毎朝の通勤時に出会うこのポスト

「そういや最近は見る機会が減ったなぁ」と

その姿を写真におさめつつ、

そもそもなぜ青になったのかが気になって調べてみると

色の問題はさておき、

青色ポストは他の都市では急速に姿を消しており

多く残っているのは大阪だけらしいという情報が。

 

もともとは、高度経済成長期、

都市部のビジネス需要を中心に速達用ポストのニーズが高まり、

オフィス街に続々と設置され、ピークの1972年には全国で418本あったそうですが

それが現在では、なんと、全国で35本しかないと。

その中でも26本!が大阪にあり、

(他、東京に6本、神戸に2本、名古屋に1本)

特に中央区には多く残っているのだとのこと。

 

なぜ大阪にだけこんなにも残っているのかということについては

もともと大阪にだけ多かったわけでもないようで、

日本郵便でも理由はわかっていないそう。
(赤青を問わず、ポストの更新や撤去や拠点郵便局が独自判断するようになっていて、明確な基準はないそうです。)

 

東京では、ビルの建て替えや周辺環境の整備による撤去等もあり、

大阪は再開発されていない古いオフィス街が比較的多いからかもしれないという説に

少々納得。

 

毎日の通勤で好きなあの娘に出会えるのは嬉しいことで。

中央区を通勤する私にとっては朗報ともいえる情報。

 

青いポストを利用する機会のない身ではあるけれど

色々な諸事情あることも理解できるけれど

歴史を語る文化財の一つ(高度経済成長期の象徴)として

残していってほしいと願わずにいられません。

 

愛嬌ある見た目と、この地で長く立ち続けているからこその風格を、

これからも毎朝、細い目をさらに細めて見つめていきたいと思います。

 

(ちなみに情報:なぜ青色なのかについては、戦前の青緑色の航空郵便専用のポストを引き継いだものとのことでした)

 


 

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