朝起きてカーテンを開けて、窓を開けて。
寝ぼけた頭とふらつく足で階段を降りたら、キッチンに向かう。
一番にすることはラジオの電源を入れること。
それから私の朝の身支度は始まります。
ほうっておいても耳に入ってくるラジオは忙しい朝にもってこい。
今日の占いやお天気。今日は〇〇の日なんです。とか。
みんなのいってらっしゃいを後押しする声と曲が流れます。
ふと冷蔵庫を開けて、はっと笑みがこぼれます。
なぜなら、昨日もらったカルネがちょこんと目に入ったから。
昨晩までは「明日の朝食はカルネ ♪」
と、うきうきしながら寝たはずなのに、朝すっかり忘れているという素晴らしい記憶力!
焦げない程度にオーブントースターで軽く温めて下さい。
との注意書き。
忠実にオーブントースターで少し温めて、できたっ。
青い縁の小皿に乗せて、ほんのり温まったカルネをばくっと一口。
カリカリッ、パリッ。(パンの音) … ジュワ〜。(ココロの音)
朝のまっさらな身体にしみわたります。
シャキシャキの玉ねぎとハムとマーガリン。
このシンプルさがたまらなく美味しい。
京都人の国民食と言われているらしいこの「 カルネ 」。
昭和23年 京都・河原町に誕生した「 パン屋 志津屋 」さん の不動の人気を誇る看板商品だそうです。
前日、京都に打ち合わせに出かけたスタッフが「事務所のみんなに〜」
と、たくさん抱えて帰ってきてくれました。
朝のお腹と心を満たす、うれしいお土産ごちそうさまでした。