金曜日の北浜。
快晴の空に覆いかぶさるように
ビル風なのか川沿い特有の風なのか強い風にあおられる昼休み。
お財布の味方、ワンコインランチでお腹を満たし、以前から気になっていたお店へと急ぐ。
大阪洋服会館という昭和レトロな雰囲気の建物の右下の一部。
ひっそりとしながら存在感がある何かのお店?らしきここ。
「 GALERIE AU BOIS – ギャルリ・オーボワ 」さん。
調べてみると、フランスの古いものを中心に世界中から美しいものを集めたショップ&ギャラリーだそうで、金・土・日のみの営業。
今日しかない!と足早に向かいました。
ロープが開いた地下へと続く階段を降りる。
一段降りるごとに、北浜のオフィス街の音がフェードアウトされて
全く別のどこかへ吸い込まれてしまいそうな静寂な空気。
コツコツコツと足音がコンクリートに響きます。
透明のガラスの取っ手がかわいい重厚なドアを開けると、自然の中のような独特な匂いと囁くように流れる音が出迎えてくれます。
地下の秘密基地のような雰囲気。
アンティークの衣服やヴィンテージの本、器や道具が並べられており、どれを取ってもその歴史が感じられる重みあるものばかり。
ところどころ染みのついた器も、紙焼けした楽譜も、懐中時計の文字盤も、古くて美しくてかわいい。
ワンコインランチを敬愛する私にとって、お値段の方はそれほどかわいくはなかったのですが。笑
その超えてきた時を考えるとお金には代えられないなと頷けます。
木のシャンデリアも
水場の前のタイルが敷き詰められたアーチ型の塀も
入り口のロープも。
その一つひとつからこだわりを感じられる、静寂で美しいお店でした。
机の引き出しを開けて、タイムマシンに乗ったら、17世紀のヨーロッパに連れて行かれてしまったかのような、SF(すこしふしぎ)な昼休みでした。