路上アート 「時間凍結おじさん」 なんば

音楽や美術などの芸術系、

数学や歴史などの勉強系、

走る飛ぶ等のスポーツ系のみならず、

努力や継続などの根性系の類においても

とりたてて特技がないもので

一芸に秀でた人を見るにつけ羨望の眼差しがとまらないKARADAの山内です。

そんなわたくし、数年前

嫌なことは(そうじゃないことも)すぐ「忘れる」という特技があることに気づき

「忘却は美徳」という言葉の意味を深く理解できました。笑

 

先日、なんばを歩いていましたら、忙しく行きかう人波の中で

驚きの特技を披露する方に出会いました。

 

 

ネクタイとジャケットをなびかせ

風を切って颯爽と歩く

「姿」

をして固まっているお洒落なおじさま。

 

その固まり具合が見事で、一瞬マネキン?と思うほど。

周りが動いている中で

本当にそこだけ時間が止まっているようです。

 

突然動いてびっくりさせるパフォーマンスもあるようで。笑

 

体幹その他の筋肉どうなってるのー!!

 

見事な固まり具合に、立ち止まって見入ってしまいました。
(本当に人間かの確認も含めて。笑)

 

驚きのパフォーマンスに、心ばかりの投げ銭を彼の足元の帽子へ入れると

「グラッチェ」

の言葉と笑顔をくれました。

あら。

イタリアの方でしたか(*´з`)

 

調べてみると、すぐに見つかりました。

 

「時間凍結おじさん」

 

テレビでも取り上げられている有名な方のようで。

ウルフギャングさんというイタリア人の大道芸人さんで、

大道芸をして世界中を旅してまわっているそうです。

この「時間凍結」の芸は

街で見かける働く日本人の忙しさを表現しているとか。

 

忙しさを、あえて「止まる」ことで表現すると

余計に強調される、という矛盾がまた面白い。

アーティスティックです。

 

『楽しく生きるために仕事をしている』お国柄のイタリア。

残業があり得ない文化で、労働時間は日本と比べて約1/2の

イタリアの方からしたら、日本人は忙しそうに映るのだろうなぁ。。

 

体ひとつで、どこにいっても、言語関係なく

一瞬で人を笑顔にしたり感動を生む、

そんな特技をもって世界へ飛び出したおじさま。

その場を立ち去る時には後ろ髪をひかれつつ、

微動だにしない後ろ姿にそっとエールを送りました。

(微塵も動かない、というハードさを想像して・・・)

 

おじさまに出会って感じた感動は、特技封印して、忘れないでいたいなぁ。