ときめきダイアリー"古いもの"

古いものに惹かれる性質があります。

 

物心ついた頃には、

自分が生まれる随分前から使われているようなものに

心が反応していました。

 

母が若かりし頃に着ていた服や着物、靴や帽子が魅力的に感じ、

祖父が揺らすニスのとれたロッキングチェアーに憧れ、

祖母が大切に手入れしていた年代物の足ふみミシンが大好きで、

父が幼少期の白黒の写真を見たがり、

使い古された革やデニムの風合いに魅せられ一日中デニムを履き、

放置されすぎてシミがあったり黄ばんでいるざらざらした紙を見つけては

お宝だと持ち帰っていました。

 

 

そんな私にとって、目が輝くものが届きました。

「好きなものは分かる」

と豪語する友人が、ふいに古い木箱に入れて送ってくれました。

 

こちら、いずれもBANDAGE。包帯です。

未使用とはいえ、実際使用するには少々勇気がいる年季の入り方ですが、

パッケージのデザイン、経年変化・風化具合がなんとも・・・♡

調べてみると、1944年頃のものでした。

 

よく見ると、今や世界的企業、

ジョンソンエンドジョンソンのもの。

 

未使用で今も残っているということは

荒廃した世界の情勢(第二次世界大戦時)の中

大量に生産されたのでしょうか。

この当時では革新的で、携帯がしやすかったのでしょうか。

戦火を逃れた兵士がこれらを使って傷を癒していたのでしょうか。

それどころではない状況の中、使用する側は

デザインなど気に留めることはできなかったでしょうね。

だからこそなのでしょうか、シンプルかつ明瞭。

クールで機能的な印象のパッケージデザインです。

 

なんて

使われていた当時のことに勝手な想いを馳せながら

まずはお部屋のインテリアに。。

そして、弊社のデザインチームの

デザインの引出しとしても共有できたら嬉しいな。

 

(弊社一応、健康業界に特化するデザイン会社ですし。笑)

 

 

 

そういえば

母の若かりし頃の洋服のおさがりをもらえたときのこと。

喜び勇んで袖を通すと、

昔の女性(母)は か細く、

容易には着られなかったことがちょっとした心の傷になったなぁ。(嘆息)

それでも諦めずに保管して、いつの日か着れた時は嬉しかった!(鼻息)

今は、袖を通す前に潔く諦めています。(吐息)